
技術の習得には時間がかかりますよね。
学び、それを使ってみて初めて、技術として身に付きます。
しかし、その道のりを歩いているときは、とても長く感じるものです。
「プログラミングの勉強初めて見たけど3日坊主だった」とか、
「〇〇言語をとりあえず初めて見たけど、ちょっと触っただけでもうやってない」とか、
よくあることです。
でも、それで「自分には向いていない」と思ってしまうのは早計です。
私のエンジニア人生を振り返ってみても、そんな経験は10やそこらでは足りません。
でも、それらの経験や小さな学びが少しずつ結びついて、立派なエンジニアを作り上げます。
例1:また新しいプロジェクトが始まるらしいですよ
例えば、社内で「新しいプロジェクトで〇〇言語を使うらしい」という事になったとします。
そこで
「ああ、昔挫折したやつね」と考えるか
「あれ、ちょっと触ったことあるけど、どうかな?いけるかな?」と考えるのとでは、
天と地ほどの差があります。
なんだかんだで新しいプロジェクトに参加することにあった場合、ネガティブに考えていた前者は、自ら心理的ハードルを上げてしまいます。
もしかしたら、ちゃんと教わればできるのに逃げてしまうかもしれません。
ポジティブに考えていた後者は、前向きに勉強するので、たとえちょっと苦手な内容だったとしても、きっと乗り越えられるでしょう。
例2:最近波に乗ってるあの人が何か騒いでたよ
例えば、「あの人が〇〇を使えるプログラマを探していたらしい」という話を聞いたとします。
そして、運良く、プログラマを探していた彼に会えたとしましょう。
その時、
「私も〇〇を勉強したことあるんですけど挫折しちゃったんですよね」
と笑い話で終わるか、
「昔、ちょっとかじったことがあって、全然初心者なんですけど。どんな人探してるんですか?」
と前向きに話すか。
その後の展開にどれほど大きな差が生まれるでしょうか。
ささやかな例も
もっと小さい例でも良いです。
面倒な事務仕事をしていて、「もしかしてこれって、ちょっとスクリプト書けば、一瞬で片付くんじゃあ…」とか。
新しい物を勉強しないといけない、というシーンに会ったとき、「まあ、たぶんアレと似たようなものだろう」と思えるか、「げ、ヤバい。絶対わかんない」と思ってしまうか。
新しい言語やプラットフォームやOSを扱う際、「少しかじった事がある」「雰囲気はわかる」という人と、「まったく未知」「何に触れて良いかもわからん」という人とでは、スタートダッシュに大きな差が生まれます。
小さなつまづき?いやいや、とんでもない!
そういった最初の一歩における小さな差が、後々に大きな差になっていく、という景色は、みんな多かれ少なかれ見てきたはずです。
どんな経験も、なんだかんだで活きてきます。
活かせる、とまでいかなくても、多少なりとも影響してきます。
ましてや、プログラミングとかITとか、しょせん一分野にすぎません。
何をとってみても、なにがしか似たようなところがあります。
かつてない新技術とか言っても、それ自体は従来技術で開発/検証されたもの。
アイデアや構造が劇的に違ったとしても、それを操作する道具も、一人一人が行う作業も、そんなオーバーには変わりません。
そうすると、今までバラバラだった小さな経験の数々が活きてきます。
小さな挫折の数々が、目の前のハードルを小さくしてくれます。
何も無駄なんてない。
ちょっと挫折したところで、ちょっと忘れ去ってしまった経験があったところで。
何の問題もない。メリットばかり。
さあ、どんどん挑戦して、どんどん積み上げよう。
どんなものでも力になる。年齢だって関係ない。
積み上げるものは何でもいいんです。
挫折経験だろうが、三日坊主だろうが、失敗経験だろうが、どんなものも力になる。
そうそう、年齢も関係ありません。
若い時の経験だろうが、都市を重ねた者の経験だろうが、関係ない。
大小の違いはあるかもしれないけど。
大した差じゃない。
ドングリの背比べだ。
1か2か。
その程度の差。
ネガティブに思っているとゼロかマイナス。 ポジティブに思えば必ずプラスになる。
要は0じゃなければOK。
だから、その貴重な経験を、0やマイナスにしないで。
ネガティブに捉えないで。
ポジティブな経験だと思ったなら、必ずエンジニア人生のプラスになる。
だから。
挑戦しよう。

