「向いているか否か」という質問が「他人と比べて得意な方か否か」という問いなのであれば、簡単には答えられません。
しかし「その道に進んでも続けられるか否か」という問いであれば、一つの持論でもってお答えできます。
結論から言うと「一つのプログラムを完成させるまで頑張れば、向いているか分かる」ということです。
- 何か作りたいものを思い浮かべる
- 開発に挑戦
- 満足のできる出来栄えまで完成させる
「3」まで頑張れば、少なからず苦労と達成感を体感できるからです。
サンプルプログラムをまねるだけでは、「3」まで至れません。
多少なりともオリジナル要素を考えると、大小さまざまな壁と向き合うことになるので、実践的な「1~3」を体感することができます。
ここで味わう苦労や達成感は、その後、プロになっても繰り返し体感することなので、これを「おもしろい」「悪くない」と感じられたのなら、あなたは「向いている」と言って良いでしょう。
経験を重ねたら苦労の度合いは減る?
同じようなプロジェクトを何度もクリアしても達成感は薄れる?
いえいえ、心配には及びません。
経験を重ねると、より困難な仕事に挑戦できます(することになります)し、技術革新の早い業界は、何度も同じようなプロジェクトを繰り返していられるほどノンビリしていません。
従って、経験やスキルのアップによって、戦うステージが変わることはあっても、似たような苦労は続きますし、達成感は増すばかりです。
さて、もし、プログラミングに挑戦しても完成に至らなかった場合。
そこで「向いていない」と断じるのは早計です。
その場合、単に目標が高すぎた、という可能性が非常に高いからです。
これは「あるある」です。
プログラミングに取り掛かる際、多くの人は「プログラマー」や「エンジニア」への理想の高さから、挑戦するプログラムのレベルも高く設定しまいがちです。
端的に言うと、みんな妄想を膨らませてしまうのです。
ですから、最初に志したプログラムが失敗に終わるのは、「あるある」です。
多くのエンジニアやプログラマが最初に経験することですので、気にしてはいけません。
また別の目標を考えて(妄想を膨らませて)挑戦しましょう。
2度目、3度目の挑戦をする際、少し間を開けたり、別の言語に切り替えるのも一つの手です。私は結構な期間を開けました。
さて、ではどこで「向いていない」とあきらめるべきかですが、それは、
「挑戦を繰り返せなかった」あるいは
「プログラムを開始するところまで至れなかった」という場合です。
後者は諦めて当然ですね。
開始できないなんて情熱が足りません。門前払いが妥当です。
しかし、前者の場合は、勘違いしてはいけません。
今現在「挑戦を繰り返せなかった」状態にあったとしても、後に気が変わって挑戦し、成功するかもしれないからです。

私の場合、最初の挑戦で失敗しましたが、4年後に全然違う環境で再挑戦し、小さなプログラムを完成させ、その後業界に飛び込みました。
最初に結論を述べましたが、改めて、別の言葉で結論を述べましょう。
実際にプログラミングの中の大小様々な壁を体感し、それを乗り越えた人はプログラミングが「向いている」人です。
例外は唯一つ、その体験を「もう二度とごめんだ」と思った人だけです。
また、挑戦したいと思った人は、「向いている」人です。

